ご挨拶 沿革 FAQ

ご挨拶

    professor朝日大学歯学部 口腔感染医療学講座 歯科薬理学分野のウェブサイトへようこそ。ご覧いただき、誠にありがとうございます。主任教授の佐藤慶太郎です。
    当分野では、主に歯科薬理学の教育と研究を推進しております。教育においては、歯科治療をはじめとする医療全般で不可欠となる薬物知識の修得を目指し、学生一人ひとりに寄り添った丁寧な指導を心がけています。
    また、唾液や涙が作られる仕組み、すなわち「外分泌腺の分泌メカニズム」の解明という基礎研究にも取り組んでいます。この研究は、ドライマウスやドライアイといった疾患の病態解明や治療法の開発に繋がる重要なテーマです。
    私たちの研究や教育に少しでも興味を持たれた方は、どうぞお気軽にご連絡ください。研究室でお会いできることを楽しみにしています。

沿革

    草創期(1971年~):岐阜歯科大学と共に

    1971年(昭和46年)、朝日大学歯学部の前身である岐阜歯科大学の創立と同時に、当研究室「歯科薬理学講座」が開設されました。初代の高木順彦主任教授(−1999)と広岡公一郎講師(−1991年)が中心となり、学生教育と研究の基盤を築かれました。
    1972年には石田千枝子助手(−1974)と小林多枝子助手(−1976)が講座に加わり、運営体制が強化されました。その後も、西尾章助手(1974−1978)、林起代美助手(1975−1976)、大喜多郁子助手(1976−1979)、貴島正彦助教授(1976−1978)、山本裕子助手(1978−1980)、橋爪伊勢夫助手(1981−1983)、幸田起泰助手(1991−1992)らが在籍しました。
    中でも、土屋博紀助教授(1979−2010)、東幸雄講師(1977−2011)、徳永尚士助手(1979−2006)は、長きにわたり高木教授のもとで講座の中核を担い、「局所麻酔薬の性状と効果の関連性」「抗炎症薬の特性」「好中球の遊走と活性酸素産生機構」「緑茶カテキンの抗う蝕活性」などの研究分野で大きな貢献を果たしました。

    発展期(2001年~):世界的研究拠点へ

    2001年(平成13年)、第二代主任教授として明海大学より柏俣正典教授をお迎えし、研究室は新たな時代を迎えました。
    この時代の2005年(平成17年)には、歯学部の大学院重点化に伴い、研究室の正式名称が「口腔感染医療学講座 歯科薬理学分野」に改組・改名されています。
    柏俣教授は、細胞生物学、分子生物学、遺伝子工学、ライブイメージングといった最先端の手法を駆使し、「唾液腺の器官形成機構」や「唾液の分泌現象」を分子レベルで解明。これにより、当分野は唾液腺研究における世界有数の研究室へと飛躍を遂げました。
    この間、小山典子准教授(2003−2018)、林徹助教(2007−2016)、Alkayed Feras Walyed助教(2011−2012)、水越堅詞助教(2012−2017)、佐藤慶太郎准教授(2016−2020)、足立圭亮博士研究員(2019−2020)が着任し、研究の発展に大きく貢献しました。
    また、2017年から設楽彰子准教授(−2024)が、2018年から大野雄太講師が、2020年から長瀬春奈助教がスタッフに加わり、研究体制は一層強固なものとなりました。これらの輝かしい研究成果は、日本唾液腺学会学術奨励賞、歯科基礎医学会奨励賞、日本薬理学会年会優秀発表賞など、数多くの権威ある賞の受賞につながっています。

    新時代へ(2024年~):伝統の継承と挑戦

    2024年(令和6年)、第三代主任教授に明海大学より佐藤慶太郎が着任しました。これまでの輝かしい伝統を受け継ぎながら、歯科薬理学の新たな可能性に挑戦し、研究室の一層の発展を目指してまいります。

FAQ

    主に大学院生、大学院進学を考えている方、および学部生向けです。

    ◆歯科薬理学分野への見学・参加について
    Q. 研究室を見学したいのですが、どうすればよいですか?

    A. 歓迎します。まずは「Contact」から、佐藤までお気軽にメールでご連絡ください。Moodleのメッセージ機能を使っても構いません。日程を調整します。

    Q. 薬理学の知識に自信がなかったり、まだ授業が始まっていなかったりするのですが、大丈夫でしょうか?

    A. 心配ありません。研究に必要な知識や実験手技は、基礎から丁寧に指導します。最も大切なのは、生命の仕組みを探求したいという好奇心と意欲です。

    Q. 他大学の出身ですが、大学院生として研究室に参加することはできますか?

    A. もちろんです。出身大学や学部を問わず、私たちの研究に情熱を注いでくれる方を歓迎します。大学院入試等に関して、まずはご相談ください。


    ◆研究内容について
    Q. 外分泌腺の分泌メカニズムの研究は、社会でどのように役立ちますか?

    A. 唾液や涙が作られる仕組みを分子レベルで解明することは、多くの人々が悩んでいるドライマウス(口腔乾燥症)やドライアイの原因究明、そして新しい治療薬の開発に直接貢献します。人々のQOL(生活の質)向上につながる、非常にやりがいのある研究です。

    Q. 研究では、どのようなテーマに取り組むことができますか?

    A. 一人ひとりの興味やアイデアを尊重し、相談しながら研究テーマを決めていきます。まずは現在進行中のテーマに少し参加してもらいながら、研究の面白さや流れを体験し、徐々に自分のテーマを見つけていくこともできますので、ご安心ください。


    ◆研究室での生活について
    Q. 研究室の雰囲気はどのような感じですか?

    A. 教員と学生、また学生同士の距離が近く、学年に関わらず活発にディスカッションが行われる風通しの良い雰囲気です。週に一度、研究の進捗報告会を行い、互いに知識やアイデアを共有しています。

    Q. コアタイム(研究室に必ずいるべき時間)はありますか?

    A. 特に決まりは設けていません。各自が実験スケジュールに合わせて主体的に研究活動を進めるスタイルです。もちろん、研究に行き詰まった時や相談したい時は、教員や先輩がいつでもサポートします。講義や実習、小テスト、定期試験、共用試験等、学業を最優先にしてください。

    Q. 勉強を教えてもらえますか?

    A. もちろんです。研究だけでなく、講義内容の質問も歓迎します。ただし、公平性を保つため、定期試験の問題を作成している期間など、一時的に研究室への立ち入りを制限する場合があります。ご理解・ご協力をお願いします。