デンタルX線撮影



歯科用X線撮影装置
(朝日レントゲンGX-70)






デンタルX線写真は3X4cmのフィルムを患者さんの口の中に置いて
一本づつの歯を精密に撮影するものです(口内法撮影)




デンタルX線写真の例です (上顎犬歯部)
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撮影で重要なのはフィルムとX線装置の間に撮影される
歯が位置するように,正しい位置づけ(ポジショニング)
をおこなうことです


歯とフィルムが平行に位置づけられればこのような位置づけで 正しい形態の歯の像が得られます.
垂直的位置づけ平行法


実際の口の中では歯とフィルムを平行に位置づけることが
困難ですから長さや形が実際の歯と同じ影絵ができるように
X線の入射角度を調節します.
この調節法としてよく用いられるのが二等分面法です.

水平的な投影方向も影絵(デンタルX線写真)のできかた
に大きく影響します.歯の正面から投影すると上顎大臼歯
の三本の根が重なりあって見られます.
この投影を正放線投影といいます.

これは近心方向から投影したものです.
遠心頬側根が口蓋根と重ならずに描出されます.
この投影を偏近心投影といいます.


これは遠心方向から投影したものです近心頬側根が口蓋根
と重ならずに描出されます.
この投影を偏遠心投影といいます.


復習しましょう.このデンタルは上顎大臼歯を
二等分面法,正放線投影で撮影したものです.


これは咬翼法で撮影したデンタル<です.
隣接面齲蝕や歯槽骨の吸収がよく観察できます