顎関節の画像検査
口を開閉するときに蝶番の役目をするのが耳の前方にある顎関節です
顎関節症になると口が開きにくくなったり,カクカク音がしたりします
ここでは顎関節のX線写真(画像)検査法について紹介します



顎関節の検査に標準的に用いられているシュラ−法のX線写真です
向かって右が口を閉じたとき(閉口時)
左が口を開けたとき(開口時)の画像です
関節(関節頭)が動いているのがわかりますか?
顎関節症で口が開きにくくなると関節頭の動きは悪くなります

シュラ−法撮影の図です
検査する顎関節の反対側の上方からX線を入射します
このため,顎関節を斜め上方より見た写真となります

顎関節を真横から見た輪切り像を撮影することができます
断層撮影(TOMOGRAPHY)という撮影法です

左右顎関節の断層X線写真です(2枚づつ)
SCANORAという装置で撮影しました



顎関節頭に骨の異常(矢印の窪み)が見つかった
患者さんの断層X線写真です



さきほどの患者さんの顎関節の正面像です
眼窩下顎枝(関節頭)投影という撮影法のX線写真です
骨の異常(矢印の窪み)がはっきりと見えます.


顎関節症では関節の動きを助ける関節円盤に障害
のある例が多くあります.
軟組織である関節円盤の観察には磁気共鳴画像装置(MRI)が使われます