コンピュ−タ断層(CT)検査



X線CT装置
(東芝Xvision)






X線ビ−ムが被写体の周囲を横断的に走査すした結果を
コンピュ−タ計算により画像化する検査法です




CT画像の例です(上顎軸位断面)
骨だけでなく,軟組織も観察できるのが特徴です
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人体の断面には,軸位断,矢状断,冠状(前額)断の
3種類があります
CTでは主に軸位断(アキシャル)の画像が撮影されます

上顎洞部の断面(軸位)です
CT 鞫怩ナはX線吸収の大きな組織(骨や歯)は白く
X線吸収の小さな組織(脂肪や筋肉)は黒っぽくなります
空気の部分(例えば上顎洞)は真っ黒です
このX線吸収を数値で表わしたものをCT値といいます

さきほどと同じ上顎洞部の断面(軸位)です
向かって右(左側)の上顎洞に灰色っぽい物がつまっています
上顎洞炎で腫れた粘膜や,溜まった粘液の像です


顎下腺の部分の断面です
CTでも造影撮影をおこなうことがあります
向かって右の画像(CE)は静脈から
造影剤を投与して撮影した画像です
造影CT(CE)では,左側顎下腺にある腫瘍と血管が
白っぽく強調されてみえます


最近の技術では,軸位断の連続断面を重ね合わせて
このような三次元画像を作ることができます
さきほどの顎下腺腫瘍の三次元像です


三次元画像では,目的とする組織(歯・骨・筋 ネど)を抽出して
様々な角度より観察することができます
これは,埋伏する上顎犬歯の位置を歯だけの画像で表わしたものです


インプラント治療の計画には顎骨横断面の輪切り画像が使われます
軸位CT像から再合成をおこなって作ります
これは,下顎臼歯部の連続横断面像です


横断面像を三次元画像とすることも考えられます
これは,下顎臼歯部インプラントの仮想横断面像です