研究紹介
本研究室では、それぞれが興味あるテーマについて特色ある研究を進めています。
教授 薗村貴弘 Takahiro Sonomura
- 【齧歯類における咀嚼筋の機能形態学】
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かじることに特殊化した切歯と咀嚼筋群をもつ齧歯類(ネズミ、リス、ヤマアラシ類)は、全哺乳類の約3分の2の種数を占める大きなグ
ループです。
齧歯類は基本的に植物食性ですが、利用する部位は種によって異なり、また他の脊椎動物や昆虫をほとんど専門に食べるものも一部知られ
ています。その一方で、齧歯類の進化においては、食性とは無関係に咬筋の構造や顎運動が多様化するという不思議な現象が認められています。
咀嚼筋にみられる食性適応や、咀嚼機構に関連する進化の意義について解明すべく、解剖学的観察と力学的解析の両面からアプローチを試みています。
※2007年に、佐藤講師が執筆に参加された「咀嚼の事典」が朝倉書店より出版されました。
2008年にも佐藤講師が執筆に参加された「日本の哺乳類学〈1〉小型哺乳類 」が東京大学出版会より出版されています。
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「咀嚼の事典」
「日本の哺乳類学〈1〉小型哺乳類 」