教室の紹介

  障害者歯科学とは、精神や身体の障害について、また障害者にみられる歯科疾患の特質、原因と症状、診断、予防と治療法の研究と開発を行い、それを教育と歯科診療に具体化させていく歯科学の一分野である。
 近年は、本格的な少子・高齢社会を迎えて、重度障害児・者や要介護高齢者が増加している。そのために、機能・能力障害者に対して行う包括的歯科治療法が求められる。障害者の歯科治療を実施するにあたり、医学的知識はもとより、この方面の法的、社会的知識が要求され、単に歯科治療を行うものと異なっている。

 本科目は、障害者のおかれた保健・医療・福祉に関連する社会制度と社会環境、障害者の特性および問題点ならびに歯科的対応法について理解し、他の歯科治療学の臨床講義とも有機的に結びつくような幅広い内容となる。
 本科目の具体的な内容は、さまざまな障害や先天異常、口腔ケアおよび摂食・嚥下機能障害への口腔介護支援学、行動調整法などである。

 




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