ノートパソコンの液晶の輝度調整




ノートパソコンの液晶の輝度調整


 ずっと前に中古で買ったレッツノートのCF-T7があったのですが、画面が異常に暗く、買い物は失敗だったかなと思っていました。 画面はこんな感じです。暗くて見づらいです。Fn+F1、Fn+F2での輝度調整も利きません。どこか故障しているようです。





原因の究明


 最初は、液晶のバックライトがへたっているのかと思いましたが、よくよく考えるとFn+F1、Fn+F2での輝度調整が利かないということは、 バックライトに高圧を供給するインバータに問題がありそうに思えてきました。そこで、液晶の裏蓋を開けてみました。





 インバーターとマザーボードとは、5本の線でつながれていました。パソコンを起動し、インバーターにつながる赤と黒の間の電圧を測ると12(V)あります。 インバーターに供給している電源ですね。真ん中に白い線があります。これが怪しいです。おそらく、液晶の輝度を調節する制御電圧と思われます。 もしこの電圧が正常なのに液晶が暗いとすると、インバーター本体の故障です。 逆に、もしこの電圧が正常でないとすると、マザーボード側の故障ということになりますね。

 そこで線を切断し、早速この部分の電圧を測ってみます。



 1.23(V)を示しています。電圧値からして、やっぱりこれが輝度制御電圧でしょう。1(V)そこそこでは当然液晶は暗いはずです。 どうやら、マザーボード側の何らかの理由で、最低の電圧しか送ってきていないようです。



 そこで、白い線は切ってしまい、外部から電圧を加えてみました。電圧を上げ下げすると、液晶の輝度が変わります。 インバーター自体は生きているようです。2.4(V)ぐらいで輝度は最大になり、それ以上電圧を上げてもそれ以上明るくはなりませんでした。




 次に、輝度制御電圧端子からインバーターに流れ込む電流を測定してみました。電圧2.33(V)のときに、約0.08(mA)流れ込んでいますね。







改造


 原因はマザーボードから適正な輝度制御電圧が出ていないことと判明しました。でも、マザーボードそのものを修理することは現実的ではありません。 そこで、マザーボードからインバーターに供給している12(V)の電源から抵抗分割で輝度制御電圧を作ることにしました。

 先ほどの測定結果から、輝度制御電圧は2.3(V)程度としました。 分割抵抗はインバーターの輝度制御端子に流れ込む0.08(mA)も考慮し、10(kΩ)と2.7(kΩ)に決定しました。

 2.7(kΩ)の抵抗をさらに2つに分割し、スイッチを設けて手動で輝度切り替えができるようにすればバッテリー駆動の ときに消費電力を抑えられますが、面倒だったのでそこまではしませんでした。改造方法は以下の通りです。  




 抵抗器を取り付けたところです。




 結果はバッチリでした。捨てようかと思っていたノートパソコンですが、軽いOSを入れればまだまだ使えそうです。 今は仮にWindows XP を入れてありますが、Lubuntu にでもしようかなと思っています。




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