ACア ダプタの改造2


 先日、とあるパーツ店でACアダプタが一個300円で売られていまし たので、一つ購入してきました。12(V)出力で、最大電流は700(mA)となっています。



 中を開けてみます。プラスチックケースを糸鋸で少し切り開き、マイナスドライバでこじると、きれいに割れました。



 ところが、このACアダプタは出力電圧が出ませんでした。よく調べてみると、下の写真で中央真ん中、ちょうど放熱板の上にあるL101と書かれたインダ クタが断線していました。



 このインダクタには、インダクタンスの表示がありませんでしたが、適当に、100(μH)のコイルを取り付けてみたところ、正常に12(V)の出力が出 るようになりました。。



 ここからが改造です。前回と同じく、電圧可変となるように改造します。まず、オリジナルの回路のうち、二次側の部分の回路図を示します。



 基板の拡大図です。このACアダプタでは、シャントレギュレータではなく、11(V)のツェナーダイオード(ZD201)を用いて定電圧化していまし た。これを、15(V)のツェナーダイオードに取り替えました。これで、出力電圧は16(V)近くになります。また、上記の回路図中の「option」と 書かれた破線で囲まれた部分が増設できるように基板はレイアウトされていました。シャントレギュレータが取り付けられるようになっているのです。これは助 かります。



 電圧変更に伴い、元々付いていた平滑コンデンサは16(V)耐圧のものでしたので、両方とも25(V)耐圧のものに変更しました。写真で見て左側のコン デン サ (470μF)には低ESR品を用いました。



 次に、先ほどの回路図の「option」の部分(「IC2」と書かれている)を利用してシャントレギュレータを取り付けます。TL431を取り付け、抵 抗を増設して電圧可変に改造します。この場合、先ほど取り付けたツェナーダイオードは、過電圧保護の役割を担うこととなります。



 基板裏側です。2(kΩ)の抵抗を取り付け、さらに、リード線を引き出して10(kΩ)の可変抵抗を取り付けます。



 改造後の回路図を示します。



 ボリュームを回して、最低電圧に設定したところです。約2.8(V)となりました。



 こちらは、最大電圧に設定したところです。14.2(V)の出力が得られています(無負荷時)。



 負荷として、22(Ω)の抵抗をつなぎました。少し電圧降下しましたが、それでも14(V)を保っています。出力電流は約640(mA)あります。





 その後、もう一台購入してきました。こちらの方は、出力コンデンサを35(V)耐圧のものに変更し、さらに広い可変電圧を目指しました。基板に始めから 付いていたツェナーダイオードを取り去り、TL431を取り付けます。可変抵抗器をより大きな値のものに変更します。





 20(V)は楽勝でした。25(V)を超えると、トランスから発振音が聞こえてくるようになりました。そこで、この辺りが限界と判断しました。以下は、 出力電圧27(V)の時の画像です。



 ケースに組み込む直前の様子です。また、基板左下にパイロットランプ用LEDを付けておきました。



 完成しました。





ゼ ミ 作 品 に  戻 る