1.滅菌・消毒   2.消炎処置   3.抜 歯   4.患者管理 


 1.滅菌,消毒  消炎へ  

1)一般目標:歯科診療における滅菌,消毒の概念の理解を深め,診療に応用できる.

2)行動目標:

  @滅菌,消毒の概念を述べることができる(想起)

  A滅菌法を列挙し,それぞれの特徴を述べることができる(想起)

  B消毒薬を列挙し,それぞれの特徴を述べることができる(想起)

  C手指の消毒法について述べることができる(想起)

  D術野の消毒法について述べることができる(想起)

  E器具,機材の滅菌,消毒法について述べることができる(想起)

  F環境(診療室や病室)の消毒法について述べることができる(想起)

  G院内感染の概念を述べることができる(想起)

  H院内感染で問題となる疾患について述べることができる(想起)

  I院内感染防止のための方法を述べることができる(想起)

  J汚染事故が生じた際の対処方法や感染防止策について述べることができる(想起)

  K適切な手指消毒を行い,正確に滅菌グローブが着用できる(技能)

  L術野の消毒が適切に実施できる(技能)

  M器具,器材の滅菌,消毒法を適切に指示できる(態度)

  Nデンタルユニット周囲の消毒法を適切に指示できる(態度)

2.消炎処置 滅菌消毒へ  抜歯へ 

1)一般目標: 歯性感染症に対する理解を深め,症例患者の消炎処置が実施できる.

2)行動目標:

  1.歯性感染症の成因を述べることができる(想起)

  2.歯性感染症における全身症状と局所症状を述べることができる(想起)

  3.歯性感染症における炎症の波及について述べることができる(想起)

  4.炎症の程度を知るための種々の検査法を述べることができる(想起)

  5.抗生物質を列挙,分類し,それぞれの作用,副作用,適応,禁忌を

         述べることができる(想起)

  6.消炎剤を列挙,分類し,それぞれの作用,副作用,適応,禁忌を述

         べることができる(想起)

  7.消炎手術のための麻酔法を述べることができる(想起)

  8.消炎手術の方法と適応,注意点を述べることができる(想起)

  9.瘻の分類,成因,処置方法について述べることができる(想起)

 10.歯性感染症に対する理学療法について述べることができる(想起)

 11.歯性感染症患者の処置に必要な検査について述べることができる(想起)

 12.膿瘍切開に必要な器具,器材が列挙できる(想起)

 13.抗生物質の皮内反応テストを行い,結果を的確に判断できる(技能,解釈)

 14.点滴セットが作成できる(技能)

 15.静脈穿刺,抜針が実施できる(技能)

 16.歯性感染症患者の処置に必要な検査が依頼できる(解釈,態度)

 17.膿瘍切開に必要な器具,器材が準備できる(態度)

 18.歯性感染症の原因歯を特定できる(問題解決)

 19.膿瘍切開の必要性の有無が判断できる(問題解決)

 20.膿瘍切開の必要性やその方法,予後などを患者に説明し,了解を

        得ることができる(解釈,態度)

 21.膿瘍切開のための局所麻酔が実施できる(技能)

 22.膿瘍を穿刺し,膿を吸引することができる(技能)

 23.膿瘍切開が実施できる(技能)

 24.術後の注意点を説明できる(解釈,態度)

 25.歯性感染症に対して適切な薬物が処方できる(解釈,態度)

 26.膿瘍切開後の処置(ドレーン交換など)が実施できる(技能)

 27.歯性感染症患者の状態を評価し,問題点を指導医に相談できる(態度)

 28.歯性感染症患者の状態や処置内容をカルテに正確に記載できる(態度)

3.抜 歯  消炎へ    患者紹介へ   

1)一般目標:保存不可能あるいは将来的に口腔内の健康を阻害する

              可能性が高い歯を適切に抜去するための理解を深め,

                    態度,技能を習得する.

2)行動目標:

  1.抜歯の適応症を述べることができる(想起)

  2.抜歯の禁忌症を述べることができる(想起)

  3.抜歯(普通抜歯,難抜歯,埋伏抜歯)に用いられる器具,器材,およびその

         術式を述べることができる(想起)

  4.術後に注意すべき指導内容を述べることができる(想起)

  5.抜歯時に用いられる局所麻酔薬を列挙し,分類できる(想起)

  6.局所麻酔薬の作用,副作用について述べることができる(想起)

  7.局所麻酔薬に添加されている血管収縮剤を列挙し,分類できる(想起)

  8.局所麻酔薬に添加されている血管収縮剤の作用,副作用,禁忌症を述べる

          ことができる(想起)

  9.局所麻酔法を列挙し,その奏効範囲,注意事項を述べることができる(想起)

 10.局所麻酔および抜歯による偶発症を列挙し,分類できる(想起)

 11.それぞれの偶発症の原因,症状,対処方法,予後を述べることができる(想起)

 12.抜歯適応となった理由が判断できる(問題解決)

 13.抜歯症例で指導医より指示された注意事項を理解できる(解釈)

 14.抜歯の必要性やその方法,偶発症の危険性などを説明し,了解を得ることが

         できる(解釈,態度)

 15.普通抜歯,埋伏抜歯に用いる器具,器材が準備できる(技能)

 16.埋伏抜歯の介助ができる(技能)

 17.術野の消毒ができる(技能)

  18.局所麻酔ができる(技能)

 19.鉗子操作による抜歯ができる(技能)

 20.ヘーベル操作による歯の脱臼ができる(技能)

 21.抜歯窩の掻爬ができる(技能)

 22.口腔粘膜の切開ができる(技能)

 23.骨膜剥離を行い粘膜骨膜弁が作成できる(技能)

 24.縫合操作ができる(技能)

 25.抜歯後の注意,指示事項を患者に説明できる(態度)

 26.術後の消毒や抜糸処置ができる(技能)

 27.適切な局所麻酔ができる(技能)

 28.簡単な鉗子抜歯ができる(技能)

 29.簡単なヘーベル操作による抜歯ができる(技能)

 30.周術期における患者の状態を評価し,問題点を指導医に相談できる(解釈,態度)

 31.抜歯にかかわる記録をカルテに正確に記載できる(態度)

4.患者管理 抜歯へ

1)一般目標:歯科治療上問題となる全身疾患を有する患者に対して,

                    それぞれの専門医に適切に対診,紹介ができる(態度)

2)行動目標:

  1.口腔,顎,顔面領域の疾患を分類し,その特徴を述べることができる(想起)

  2.治療上問題となる循環器系疾患について述べることができる(想起)

  3.治療上問題となる呼吸器系疾患について述べることができる(想起)

  4.治療上問題となる消化器系疾患について述べることができる(想起)

  5.治療上問題となる代謝系疾患について述べることができる(想起)

  6.治療上問題となる精神,神経系疾患について述べることができる(想起)

  7.治療上問題となる腎,泌尿器系疾患について述べることができる(想起)

  8.バイタルサインについて述べることができる(想起)

  9.バイタルサインをチェックし,正常,異常を判断できる(技能,解釈)

 10.主訴,現病歴,既往歴(全身,局所)および口腔内状態を正確にカルテに

         記載できる(態度)

 11.治療上問題となる全身的既往歴を抽出できる(解釈)

 12.必要な検査を依頼できる(態度)

 13.治療計画が立てられる(問題解決)

 14.治療上問題となる全身疾患について専門医に対診できる(態度)

 15.重篤な口腔,顎,顔面領域の疾患について専門医に依頼できる(態度)

    Page Topへ