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専門医・認定医取得について

本小児歯科における専門医、認定医について

現在、本小児歯科学講座で取得できる指導医、専門医、認定医には

・小児歯科専門医
・口腔リハビリテーション認定医
・顎関節学会専門医
・スポーツ歯科医学会認定医
・日本外傷歯学会認定医

があります。

小児歯科専門医とは厚生労働省が認めた資格です。そして、専門医や認定医の取得を目指す歯科医師を指導する資格を持つのが指導医です。

本小児歯科においては、小児歯科の専門医指導医が3名、小児歯科専門医2名、口腔リハビリテーション指導医2名・認定医1名、外傷歯学会認定医5名、顎関節学会指導医1名、スポーツ歯科医学会認定医1名が常時診療を行っています。

小児歯科専門医とは

 少子高齢化社会といわれる様になってから10余年が経ちますが、子供が少ない現代社会だからこそ、質の高い小児歯科医療が求められています。この理由の一つとして保護者の歯科に対する意識が向上し、ニーズが齲蝕治療のみではなく、予防処置、食事指導、咬合誘導なども含めた口腔全体の管理に移ってきていることが考えられます。

 小児歯科専門医の特徴と役割とは、小児を中心とした包括的な歯科医療を実施していること、一般歯科医から紹介された小児患者への対応ができる診断技術の裏付けがあること、地域の歯科医師会で小児歯科保健、医療、福祉の推進役となること、齲蝕や歯肉炎の治療や予防だけでなく、障がい児の歯科治療、歯列咬合の育成、口腔機能の回復や向上の専門家になることなどが挙げられます。

 小児歯科専門医制度は、平成22年4月より本格実施され、小児歯科医療に関する専門的知識と技術、そして公共的使命と社会的責任を有する歯科医師を育成するとともに小児歯科医療の発展と向上をはかり、小児保健の充実と増進に寄与することを目的としています。

 小児歯科専門医は、日本小児歯科学会が小児歯科に関する十分な知識や技量があると認定した者に与える資格であり、医療広告が認められています。全国の小児歯科専門医数は1,200余りとなっています。歯科専門医の資格取得には、

@5年以上の日本小児歯科学会員としての臨床経験が必要
A指定された大学小児歯科学講座などの研修施設において研修
B定められた教育研修内容を履修すること

の3点が義務付けられています。専門医の資格を取得してからも、その後5年間に学会や研修会への参加、さらには研究発表や地域の保健活動を通した社会への貢献なども求められ、基準を満たしたものが更新を認められます。

 歯科医師過剰時代に各医院は生き残りをかけ必死になっています。習得に時間のかかる小児歯科診療に精通していることは、医院にとって有利に働くと信じています。小児歯科医がレベルアップし、周囲の一般歯科医師にいい影響を及ぼすことができれば、その地区の子どもたちの健康は増進されるはずだと考えています。

※小児歯科学会専門医を取得するには、学会が定めた研修施設で従事し、5年以上の学会参加に加え、臨床・学術(学会発表等)・業績(論文発表等)の各研修の必要単位を満たした者に限り、取得の資格が与えられます。その上で、試験および面接を受けて合格した者が専門医を取得できます。

朝日大学歯学部附属病院
口腔構造機能発育学講座
小児歯科学分野


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